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ロタウイルス感染症

ロタウイルス感染症とは
 
 ロタウイルスによって、子どもの下痢や嘔吐がおこる病気です。「ウイルス性胃腸炎」とも呼ばれます。

 感染力が強く、保育所などでもあっという間に流行します。完全に伝染を抑えることはできません。根本的な治療法がないために、ワクチンによる予防が重要です。
 

ロタウイルス感染症の症状
 
 水のような下痢が何回も続き、それに嘔吐が伴います。体から水分と塩分が失われていき脱水症をおこします。脱水症がひどくなると重症で死亡することもあります。また、脱水症だけでなく、繰り返すけいれんや脳炎や重い腎障害など重い合併症もおこします。 
 

予防接種について
 
 生ワクチンの任意接種です。日本では、「ロタリックス」と「ロタテック」の2種類があります。ロタウイルスにかかってしまうと根本的な治療法はありませんが、ワクチンで重症になるのを約90%防ぐことができます。

 ワクチンの種類により接種スケジュールが異なります。初回に受けたワクチンの必要回数を接種し、途中でワクチンを変更することはできません。
 

予防接種の時期と回数
 
 ロタリックス:4週間隔で2回接種。生後3か月半過ぎまでに1回、生後24週までに2回目。

 ロタテック:4週間隔で3回接種。生後3か月半過ぎまでに1回、生後32週までに3回目を完了。