治療の成果があがり、気持ちも安定し。そろそろ社会に戻れそうな頃になると、急に張り切ってしまう患者さんがいます。もともと、こころの病気になりやすい人は、まじめで、几帳面な人が多いので「回復」と聞いただけで、すぐに100%の力を出そうと無理をします。
どんな病気でも、病み上がりには「慣らし」が必要です。仕事に復帰するのなら、すこしずつ時間を増やすなどして、はじめは30%ぐらいの力から、徐々に時間をふやすようにしましょう。新しい仕事に就こうとする場合は、主治医によく相談しましょう。
また仕事ばかりでなく、趣味の時間を持つようにするのもよいでしょう。絵を描く、あまり頭をつかわないゲームをやる、植物を植えるなど、なんでもかまいません。心がなごむものを見つけて始めるとよいでしょう。 |