心気症とは「ノイローゼ」のことで、中高年に多く見られます。自分の健康状態の不調が気にかかり、病気でもないのに、重い病気にかかっていると心配し続けます。
頭痛や腰痛、胃の痛みなどを感じると「何か病気にかかっているのではないか」と思うことは誰でもあります。普通は、病院で受診して「心配が無い」と診断されたり、自然にそうした症状が消えてしまえば、いつとはなしに忘れてしまいます。
しかし、医師からは何度も「心配ない」と言われても、検査結果が「異常なし」と出ても、「重大な病気にかかっているのではないか」という不安が打ち消せず、体の不調を訴え続けるのが心気症です。
心気症では医学的な検査を、患者に要求されるまま行っても、結果は病気を認められるものではなく、治療の必要もありませんが、同時に、不眠症や不安、葛藤、欲求不満、ストレス、うつ症状などの精神的な症状があらわれる患者さんもあります。体の不調を訴え続けるの病気として多いのは、脳腫瘍、脳卒中、胃がん、高血圧症、心臓病などです。 |
|