食物アレルギーによっておこる症状を良くすると同時に、原因食物を食べてもアレルギー症状をおこさないような体質にしていくためにもっとも大切な治療は。アレルギーをおこす食物抗原を含む食品を除去する食物除去療法です。
このとき大切なことは、アレルギーは少量の抗原にも反応するので、2次製品を含めて、完全に除去することです。特に除去療法に入ってから3ヵ月ぐらいは、原因食物に対して、以前より激しく反応することがあるので十分な注意が必要です。
除去療法は、多くの場合、日常よく食べるものに多く、続けていくためには大変な困難をともないますので、代替食品の利用や調理法などを工夫するなどして、単調な食生活にならないような努力が求められます。また栄養面や発育などの慎重なチェックをしていくことも必要です。
除去療法以外の治療としては、食物抗原の中和療法、抗アレルギー剤、抗真菌剤の服薬、アレルギーをおこす食物抗原が多く、きわめて重症な場合に実施する絶食療法などがあります。また喘息や湿疹の症状をその場でおさえる薬物を使う対症療法も、軽視しないでおこなうことが大切です。 |
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