TOP  
 TOP>じんましん(蕁麻疹)

アレルギー症状と治療

   アレルギー症状と治療

じんましん(蕁麻疹)

 じんましん(蕁麻疹)は皮膚の表面が赤くなり、ぷっくりと盛り上がって、蚊に刺されたように激しいかゆみがでる症状です。この発疹を膨疹(ぼうしん)とよびます。赤く盛り上がり、それがつながってまるで地図のように広がります。そして、腫れが出ては消えるといったことを繰り返すのが特徴です。

 じんましんは皮膚病のなかでもっともありふれたものの一つで、男女ともどの年齢層にも生じますが、一般に20歳代と30歳代に多く、男性に比べて女性に多くみられます。じんましんはその経過によって急性型と慢性型に分けられます。急性じんましんは、数分後あるいは数時間後に痕跡を残さずに消失しますが、慢性じんましんになると少なくとも1か月以上、数か月から数年にわたって発作を繰り返すものもあります。

 じんましんの原因としては卵、牛乳、リンゴなど食べ物、合成着色料、保存料、酸化防止剤などの食品添加物、ハウスダスト、花粉などのアレルギー物質を体内に取り込むことで発生します。

 また、アレルギー以外のものでは温熱、寒冷などの温度、運動による汗、細菌、カビなどの感染症、虫刺され、ペット、ストレスなどから刺激を受けることでも発生します。

 じんましんの一般的な治療としては、抗ヒスタミン剤を内服する治療になります。抗ヒスタミン薬とは、じんましんの原因物質、ヒスタミンを出しにくくします。そして血管に行き届かないように、出てきたヒスタミンも抑止する薬です。

 治療の基本は、じんましんの原因となるアレルギー物質を避けることですが、日常的に栄養豊富な食事を食べ、住空間が清潔で、睡眠時間が十分で、ストレスがないおだやかなライフサイクルであることが大切です。じんましんは薬を飲み続けることで治療が可能な病気です。完治までには個人差があるので、まずは専門医と相談して、焦らずに上手に付き合っていくことが大切です。