ぜんそくの薬

ぜんそくの症状・原因・治療

交感神経刺激薬

 気管支の太さは自律神経によってコントロールされています。自律神経は、気管支を拡げる働きをする交感神経と、気管支を細くする副交感神経のふたつに分けられます。交感神経を刺激して発作で細くなった気管支をひらくことを目的としたのが「交感神経刺激約」です。

 交感神経刺激剤は、ちょっとゼイゼイするだけの乳幼児から、大人のぜんそく患者まで、きわめて多くの人が使う薬です。安全性が比較的高くきわめて多種類あります。

 交感神経刺激薬の副作用として、ときどきドキドキしたり、手が震えるという人がいますが、その場合は医師と相談して減量するか薬を変えてもらいます。飲む回数は1日2、3回というものが多く、飲んでからおよそ30分から遅くても2時間くらいで効果がでてきます。

 交感神経刺激薬は、錠剤のほかに乳幼児が飲みやすいように、シロップやドライシロップで処方されるもの、小さなボンベに入った薬で、1回押すと一定量がエアゾルとなって噴射されるもの、発作のときに病院で液体を霧にして吸入するもの、またシールのように貼って使うタイプといろいろな種類のものがあります。