ぜんそくの治療

ぜんそくの症状・原因・治療

「ぜんそく日記」をつける

 小児ぜんそくの専門医にいくと、たいてい「ぜんそく日記」をつけてくださいと言われます。たとえば2週間に1回通院するとしても、何も言わなければ、診察したときのことしかわかりません。お母さんがこの2週間はこうでしたと説明しても、短時間に十分に医師に伝えるのは不可能です。そこで、ぜんそくの状態を表にしておくのです。そうすれば、ひと目でその間の状態が医師にも把握できます。

 その結果、薬の調節ひとつにしても「ここはこうすればよかった・・・」などと適切なアドバイスがもらえます。ぜんそく日記に必ず記入するのは、症状の程度と使った薬についてです。そのほか、気になることもメモしておきます。


 症状は発作のレベルが「大発作」か「中発作」か「小発作」かを1日を4回に区切って、いつ、どういう状態だったかをつけていきます。使った薬については、連用している薬、発作の時に臨時に使った薬などをきちんと記入しておきます。ぜんそく日記をつけるとぜんそくの症状の変化がひと目でわかります。そして診察のたびに医師にチェックしてもらえば、おおよその治療のながれというのがわかってきます。

 ぜんそくは、季節による変化も大きく、かぜをひいたり、そのほかのいろいろな因子によって症状が左右されます。また、薬の使い方でもかなり影響されます。そのような項目を日記に記入していきます。ぜんそく日記は書店などでも市販されています。
 

 
 

ぜんそくの本

「ぜんそく」について、その現状と病態、最新治療、予防のための日常生活の注意などを、カラーイラストでわかりやすく図解。   患者の会という患者の立場から著したぜんそくの本!ぜんそくに悩む人や家族へ、症状、薬、受診、原因、治療などについて。   ぜんそくを患いながら、長野オリンピックで金メダルを獲得した清水宏保。ぜんそくに勝つ100の新常識をここに紹介。