ぜんそくの治療

ぜんそくの症状・原因・治療

ピークフロー値を測定する

 ピークフロー値とは、できるだけ深く息を吸い込んだあとに、できるだけ速く吐き出した息の速度のことです。その値は1分間に何リットルの息が出たかという単位で示されます。

 測定には「ピークフローメーター」という測定器具を使います。ピークフローメーターは、吐き出し始めてから1秒間の息の速度を分速に換算して表示してくれます。市販品でも5千円程度で買うことができます。ピークフローメーターの使い方は、きわめて簡単です。立った姿勢でマウスピースをくわえ、息を思い切り吐きます。そしてでてきた数字が「ピークフロー値」です。3回測定して、最高値をそのときに記録とします。小学生以上なら、だれでも簡単に使える呼吸機能測定器です。


 ピークフロー値は、ぜんそくの状態を鋭敏に表します。人によって違いますが、調子が悪くなると、自覚症状よりも早く数値が落ち始めます。子どもの場合は、ちょっと具合が悪くなっても親にはわからないことも多いので、ピークフロー値を測定しておくとなおさら安心です。ピークフロー値が正常値より落ち始めたところで、不調になったときの薬を使います。実際の数値の設定や使う薬については主治医と相談します。