ぜんそく(喘息)について

ぜんそくの症状・原因・治療

小児ぜんそくは治る?

 小児ぜんそくは、自然に治りやすい病気で、ほとんどの人が発作のない状態になってきます。きちんと治療をしていけば、大人になってまで発作がのこるような人は、ごくわずかです。2年間薬を使わずにまったく発作がないという状態を仮に治った状態とすると、約70%の人が治っており、治る年齢は12〜13才というのが平均的です。

 「治った」と思っている人の中には、発作がないと自分では思っていても、実は軽い呼吸困難があるのに気づいていない場合も含まれます。そして、実際に呼吸機能検査をおこなってみると、おそらくすべて正常な人はわずかだと思われます。大人のぜんそく患者の半分は小児ぜんそくの経験者といわれるように、自分では治ったと思っていても、大人になって再発してしまうことがあります。発作はなくなっても呼吸機能なでは治っていないということが多いというのがわかります。

 それで、完治とまではいかなくても、年をとってからも再発しにくく、呼吸機能もできるだけ正常の人と変わらない状態にまで治していくようにすることが大切です。