ぜんそくの治療

ぜんそくの症状・原因・治療

ぜんそく発作を抑えるには

 ぜんそくの発作は、眠っているときに苦しくて少し目がさめる程度のものなら、がまんすることもできます。2〜3日もすれば自然に治るでしょう。このような発作に対してはどうすればいいのでしょう。

 発作の間に気管支は炎症を起こし、炎症の結果として過敏性は悪化します。また、発作の期間が長いほど、悪化の度合いも強くなります。少し目が覚める程度の発作は、クスリを使っても、がまんをしてもどちらでも治るのですが、発作の後遺症として過敏性の度合いはまったく違います。このような比較的小さな発作でも薬を使ってていねいに止めていくことは、将来のために非常に大切です。


 薬は最小限にしたいというのが人情です。薬を多く使いたくなかったら、早く使うことが大切です。がまんをしたり、薬を飲み忘れていたりすると、その間に発作はたいてい進行します。そこで、仕方がないので薬を使用すると、結局長く飲まなくてはなりません。反対に、早く発作止めを使えば、使う日数も量も少なくてすみます。薬は早いほうが少ない量で効きます。発作のときのキーワードは「先手必勝」です。