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自閉症の子どもの特徴

 
あいまいなこと」が理解できない
自由に過ごす時間が苦手
 自閉症の子どもは、具体的な指示を出してあげなければ、何をしたらよいかわからなくなってしまうことがよくあります。

 たとえば、学校の授業のように、何時から何時まではこの教室の自分の机に座って、どのような勉強や作業をどれだけやればよいかということがわかっている場合は、混乱することもなく取り組むことができます。

 しかし、自由に過ごしていい休み時間などになると、なにをしたらよいかわからず、不安になってしまいます。拘束も決まりもない状態は、自閉症の子どもにとっては居心地が悪く、不安をつのらせる状況をつくってしまいます。

 「なにをしてもいい」、「自分の好きなことをしなさい」などということばかけは、自閉症の子どもをひどく困惑させるもとになります。


「ちょっと」「きちんと」などが理解できない
 親に「ちょっと待っていてね」、「きちんとしなさい」、「そんなことをしてはいけません」などと言われると自閉症の子どもはどうしたらよいかわからなくなってしまいます。

 「ちょっと」はどのくらいの長さなのか、「きちんと」はどのような状態なのか、「そんなことは」どんなことなのか、それが自閉症の子どもには理解できません。

 そうした場合には、「ちょっと」ではなく「3時30分まで」とか、「きちんと」ではなく「赤い印をつけたところまで」のように具体的に指示する必要があります。

 また、省略したことばや、慣用的な言い方も通用しません。たとえば「お風呂を見てきて」というと、自閉症の子どもは、ただお風呂を見てくるだけで、水の量を確かめるとか、湯加減をみるということができません。

 その場合は「お風呂の水があふれていないか見てきて」とか「お湯が熱くなりすぎていないか手で確かめてきて」のようにできるだけ細かく言わなければなりません。

 叱る場合も「だめ」、「やめなさい」、「いけません」などの言い方は効果がありません。自閉症の子どもには、何がいけなかったのか、どうしたらよいのかを理解することができません。

 なにが悪いことで、それをやらないようにして、代わりにどのようにすれがよいのかを具体的に伝えてあげる必要があります。
 



人とコミュニケーションを取ろうとしない  変化についていけない 
ことばの理解が遅い  「あいまいなこと」が理解できない 
音や光に敏感に反応する 味やにおいに対するこだわりがある 
同じ行動をくり返す  いきなりパニックになることがある 
相手の気持ちや立場を理解できない  特殊な能力を発揮する子どももいる