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自閉症の子どもの特徴

 
変化についていけない
物の配置がかわってもパニックになる
 自閉症の子どもは、自分の周囲で何かが変化すると、気持ちがひどく動揺します。いつもあるべき所にあるはずの物がない、いつもの物がそこに置かれていない、といった変化に敏感に反応します。

 家のなかの家具の配置が少し変わっただけでも、そのことが大きな不安となって、もとの状態に戻すまで泣き叫んだり、パニック状態になったりします。

 また、いつも通る道が工事中で通れない、などというときも、違う道を通ることができず、泣き叫んで目的地に行けなくなってしまいます。

 電車やバスにのるときも、どの席に座るのか決めています。その席にほかの人が座っていると、押しのけで座ろうとして、周囲の人を驚かせるということもあります。


時間割の変更や行事に対応できない
 自閉症の子どもの苦手とする変化は、視覚的なものだけではありません。たとえば、学校の時間割が変更になって、いつもとは違う授業をすることになったり、運動会や学芸会、遠足など、特別な行事があると、それに合わせて行動することができません。

 「いつもと違う」ことは、自閉症の子どもをおびえさせます。自分が何をすればいいのか、このあとどこにいけばいいのか、なにをさせられるのか、予測できないことばかりで、緊張と不安でいっぱいになります。

 ふつうの子どものように、「きょうは遠足だから、教室で授業はしないで、バスにのってみんなで動物園にいくんだ」ということが、すぐに理解できません。

 ですので、自閉症の子どもには時間割などが変更になるときは、前もって本人に知らせて、どこで、なにを、どのようにやるのか具体的なスケジュールを、理解させておく必要があります。本人が理解しておけば、不安がらずに行動できます。
 



人とコミュニケーションを取ろうとしない  変化についていけない 
ことばの理解が遅い  「あいまいなこと」が理解できない 
音や光に敏感に反応する 味やにおいに対するこだわりがある 
同じ行動をくり返す  いきなりパニックになることがある 
相手の気持ちや立場を理解できない  特殊な能力を発揮する子どももいる