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自閉症の子どもの特徴

 
音や光に敏感に反応する
サイレンの音などを異常に怖がる
 だれでも、突然、大きな雷が聞こえてきたら、ドキッとして恐怖を感じますが、しかし、自閉症の子どもの場合は、ふつうの人が平気な音にもドキッとして強い恐怖感や緊張に襲われます。耐えられないときには耳をふさいで騒いだり、泣いたりすることもあります。

 自閉症の子どもの苦手な音は、たとえば、救急車や消防車のサイレンの音、掃除機の音、怒鳴り声、赤ちゃんの泣き声、犬の吠え声などがあります。

 また、ピアノなどの楽器の音をいやがり、ふつうの人にとっては不快な、窓ガラスや黒板をツメでひっかく音などには平気という子どももいます。


 これは、自閉症の子どもの聞こえ方が、ふつうの子どもの聞こえ方と違うからでなないかといわれています。

 また、自閉症の子どもは、騒音や雑音のなかから、自分に必要な音だけを聞き分けることがむずかしいといわれています。そのため、ふつうの人よりも聴覚が敏感になり、耳障りに感じる音が多いと考えられます。


視覚や触覚も敏感
 聴覚と同じようなことが視覚についても言えます。自閉症の子どもの見え方は。ふつうの人の見え方と異なっています。

 自閉症の子どもは、物を間近で見たり、手を目の前にかざして指の間からのぞき見したり、横目で見たりといった特徴のある「物の見かた」をします。

 また、木漏れ日など、チラチラする光の点滅に見入ることも多く、こうした光の刺激を好むのも、自閉症の独特の視覚によるものだと考えられています。

 そして、触覚も敏感です。特定の肌ざわりに強いこだわりをもち、同じ材質の洋服ばかりを着たがり、別の洋服を強く拒否する子どももいます。そのほか、つま先立ちしかせず、歩くときもつま先あるきしかしない子どももいます。
 



人とコミュニケーションを取ろうとしない  変化についていけない 
ことばの理解が遅い  「あいまいなこと」が理解できない 
音や光に敏感に反応する 味やにおいに対するこだわりがある 
同じ行動をくり返す  いきなりパニックになることがある 
相手の気持ちや立場を理解できない  特殊な能力を発揮する子どももいる