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自閉症の原因

 
自閉症の原因
 自閉症は、かつては「心の病気」と考えられていましたが、現在では、脳の一部になんらかの機能障害があるのが原因とされています。

 最近では脳の研究が進み、感情のコントロールにかかわる前頭葉を中心に、脳全体のシステムになんらかの障害があると考えられています。

 母親の胎内にいるときに障害が起きる、染色体の異常による、などさまざまな説がありますが、いずれもまだよくわかっていません。

 自閉症は多くの場合、その障害に気づくのは3〜5才ごろです。子どもが外の世界から刺激を受けながら、運動機能を発達させていく幼児期にならなければ発達の遅れや障害がはっきりとわからないからです。

 また、1歳以前で気づかれることもありますが、その場合は専門家の診断によることがほとんどです。



自閉症は生まれつきの障害(こころの病気ではない)
 自閉症の原因はよくわかっていませんが、脳になんらかの先天的な障害があり、それがさまざまな症状を引きおこしていると考えられています。

 それは、生まれ持った障害であって、育っていく過程における、親の関わり方や環境が影響しているものではありません。

 しつけや育て方は自閉症の症状とはまったく関係なく、ストレスや心理的要因が原因で発症する「心の病」でないこともわかっています。


「てんかん」と似ている脳波異常
 自閉症の子どもの15〜25%が、てんかん発作を伴うと言われています。発作を起こさない人も含めると、自閉症の約半数に、てんかん特有の脳波異常があることがわかっています。このことから、自閉症が脳の病気だと推測されています。