歯周病の予防と治療ついてわかりやすく説明しています。


歯周病のセルフケアと治療

歯周病の予防と治療

歯周病の初期のケア

 歯周菌は歯肉と歯の接したところより上のほうにたまった歯垢や歯石に住み着きます。歯肉炎になると歯肉が赤くはれ、唾液中に細菌が増えるために口の中がネバネバしてきます。正面から口の中を見ると、歯と歯の間の歯肉は三角の形をしていますが、ここが赤く盛り上がってきます。歯を磨いたときに出血することもあります。

 しかし、この段階では歯肉の中まで細菌は侵入していないので骨の破壊はみられません。軽い歯肉炎なら、ていねいなブラッシングで歯垢を取り除くことが十分可能です。おかしいと思ったら、多少出血しても、まずは丁寧なブラッシングをします。そして、早めに歯科を受診して歯垢や歯石を取ってもらうようにします。

 しかし、何の対処もせず、そのままにしておくと歯垢は増殖して歯石が出来ます。歯垢は歯の周りについている白くてやわらかい汚れですが、歯石はリン酸カルシウムの結晶で硬い付着物です。歯石になると自分で取り除くことは難しく、歯科で除去してもらわなければなりません。また、歯石がたまると歯周ポケットはますます深くなり、歯周炎に進んでいきます。