歯周病の予防と治療ついてわかりやすく説明しています。


歯の基礎知識

歯周病の予防と治療

歯の寿命

 世界でも1、2という日本人の平均寿命はますます延びてきていますが、歯の寿命はどうでしょうか。厚生労働省の調査では、歯の寿命は50歳頃から60歳半ばまでで、一番長命な下あごの犬歯で男性、女性とも66歳くらいだそうです。体の寿命に比べて、いかに歯の寿命が短いかがわかります。このままでは長生きすればするほど歯のない人生が延びていくということになります。

 では、歯を失う最大の原因はというと、虫歯ではなく歯周病です。何らかの歯肉の異常があるという人が45歳〜54歳の年齢層で約90%と最も多く、その前後の30代半ば〜60代半ばにかけては約80%を超えているということです。中高年の10人に8人は歯周病の症状を持っているということになりますから、いかに歯周病が国民病となっているかがわかります。健康的な老後生活を送るには、歯の寿命を延ばす必要があります。そのためには歯周病対策がかかせません。