歯周病の予防と治療ついてわかりやすく説明しています。


歯周病の原因

歯周病の予防と治療

噛み合わせの悪さは歯周病に

 かみ合わせの悪さが歯周病に与える影響は直接的な面と間接的な面のふたつの側面を持っています。まず、直接的な原因としては、かみ合わせが悪く、かむたびにある特定の歯だけに力が加わっていると、組織が圧迫され、その歯のまわりにある歯根膜繊維の血流が悪くなり、変形して歯はグラグラしてきます。常に歯がグラグラしていると、だんだん歯周ポケットが深くなっていきます。歯周ポケットは歯周菌のすみかです。ここに細菌が感染すると歯周病を発症しやすくなります。

 一方、間接的な原因になるのは、かみ合わせのバランスが引き起こすことの影響です。歯をかみ合わせたときに、あごに左右同等の力が加わっていない、つまりかみ合わせのバランスが取れていないと、徐々にあごが一方にずれてきてしまいます。その結果、肩こりや、片頭痛、精神的なイライラなどの症状に悩まされるようになり、自律神経のバランスが崩れてしまいます。自律神経とホルモンはお互いに影響しあっており、自律神経のバランスが崩れるとホルモン分泌にも変調をきたします。このようにかみ合わせが悪いと、間接的に歯周病を発症させることになります。