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歯は、乳歯で20本、永久歯は親知らずを含めて32本あります。食べ物が口に入ると歯で噛み砕きますが、ものを噛む瞬間、歯には自分の体重とほぼ同じくらいの荷重がかかります。歯はこの負担に耐える構造になっています。
歯の見えている部分を歯冠、下の見えない部分は歯根、支えている骨を歯槽骨といいます。歯冠の外側はエナメル質で覆われており、水晶くらいの硬度があるといわれています。一方、歯根はセメント質でおおわれています。エナメル質、セメント質の内側には象牙質があります。象牙質はエナメル質よりやわらかく、虫歯になると侵食され破壊されるところです。象牙質の内側には血管と神経が通っています。
歯肉は歯がはえている歯槽骨をおおい、歯のまわりをとりかこんでいます。歯肉の役割は歯をささえているだけでなく、歯肉の粘膜は細菌や毒素が体内に侵入するのを防ぐ働きをしています。
次に歯槽骨は、歯根があごの骨に入っている部分で、歯のないところには存在しません。そのため、歯が抜けたあとは骨はやせてきてしまいます。歯槽骨が極端にやせてきてしまうと、義歯を入れても安定して支えることができなくなってしまいます。
また、歯が失われると歯根膜もなくなってしまいます。当然、歯が全部なくなると、何をかんでもその刺激は脳に届きにくくなります。
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