歯周病の予防と治療ついてわかりやすく説明しています。


歯周病の原因

歯周病の予防と治療

免疫力の低下が歯周病に

 毎食後きちんと歯をみがき、口の中を清潔にたもつよういつも気をつけてるのに、歯周病になる人もいれば、歯に歯垢がいっぱいついて、歯周病菌がうじゃうじゃいるような口の中なのに発症しない人もいます。これは歯周病の発症に、細菌だけでなく免疫力が大きく関係しているからです。

 口の中の免疫力は、全身の免疫力と連動しています。体の抵抗力が落ちると口の中の免疫力も落ち、歯周病だけでなく口内炎などにもかかりやすくなります。反対に歯周病を発症させると、体の免疫力も落ち、全身の病気にかかったり、症状が悪化することがみられます。

 たとえば、糖尿病の人は歯周病になりやすく、しかもなかなか治りにくい傾向があります。糖尿病になると全身の免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなるのですが、口の中も例外ではありません。口の粘膜の抵抗力も落ち、歯に感染しやすい状態になります。

 歯周病の予防には、免疫力をダウンさせない生活を送ることが大切です。そのためには食事をきちんと取り、睡眠も十分とるなど健康的な生活を送ることが欠かせません。

 また、免疫力はストレスやホルモンと密接な関係があり、さらにこれらは自律神経に影響されています。ストレスにより自律神経のバランスが崩れると免疫力が落ち、歯周病を発症しやすくなります。また、ホルモンの影響も大きく、妊娠期や更年期などホルモン分泌が不安定になりやすい時期は、歯周病にかかりやすくなります。歯肉が腫れたら疲れがたまっているサインと受け止め、しっかり体を休ませてあげましょう。