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片頭痛の原因・治療

 頭痛・片頭痛の原因・治療

片頭痛には予兆がある

 「あ、これはいつもの頭痛のサインかも・・・」。片頭痛の人は痛みがはじまる数時間前に予兆を感じる人が多くいます。朝起きたら、なんとなく頭が重い、肩が重い、音が響くなどと思っているうちに、だんだん痛みが強くなってくる。階段を昇り降りするだけで痛みがひどくなり、食欲がなくなり、気持ちが悪くて吐いてしまう。仕事や家事をするのもつらいので一日中寝込む。熟睡すると翌日にはよくなっている。これが片頭痛のパターンです。典型的な例は、予長期、前兆期、頭痛期、解決期、回復期と続きます。このパターンを「片頭痛のシンフォニー」と呼ぶことがあります。
 前兆期があるのは、片頭痛持ちの10〜20%くらいですが、いつも前兆が起こる人もいれば、あったりなかったりする人もいます。残りの80〜90%は前兆の無いタイプです。前兆でいちばん多いのは、キラキラ光るものがどんどん大きくなっていくように見えるという症状です。それは15〜20分ほど続き、やがて視野から消えていく頃に痛みがおそってきます。また前兆として天井がグルグルまわるようなめまいがしたり、手足がマヒして動かなくなったり、口の周りや手のひらがしびれる、言葉が出てこない、意識障害におちいるなどの症状があらわれる人もいます。