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頭痛の原因・治療

 頭痛・片頭痛の原因・治療

男性に多い群発頭痛

 毎晩、片目の奥がのたうちまわるほど強烈な痛みにおそわれて起きてしまうときは、群発頭痛の可能性大です。この頭痛は、圧倒的に男性に多い頭痛で、患者の70〜80%は男性と言われています。片頭痛や緊張性頭痛に比べると少ない病気です。群発頭痛は「頭痛の王様」といわれるほどで、いったん起きると強烈な痛みがおそいます。片側の目の奥が焼け火箸でえぐられたように痛い、といわれるほどの激痛で、あまりの痛さに自殺未遂をおこしてしまう人もいるといいます。痛い方の目は赤く充血し、涙が出て、まぶたが下がります。また、鼻水がでたり、鼻づまりになったり、人によっては歯の奥がいたくなったりします。

 群発という名のとおり、ある一定期間(2週間から2ヶ月程度)ほぼ毎日発作がやってきて30分〜3時間ほど痛みが続きます。たいてい1日に1〜2回、それも夜中や早朝に起こりますが、中には1日に4〜5回痛くなる人もいて、仕事に大きな支障をきたします。群発頭痛は群発期をすぎると症状はおさまりますが、1〜2年おきに繰り返し発作はやってきます。毎年発作の起きる時期が同じという人もいます。群発期にはアルコールは厳禁です。一口飲むとすぐに頭痛が誘発されます。しかし群発期をすぎると飲んでも何の問題もありません。なので、お酒を飲んで群発期が終わったかどうか確かめるという人もいます。60歳を過ぎると群発頭痛はあまり起こらなくなります。群発頭痛のメカニズムについては、ほかの頭痛同様、はっきりわかっていませんが、体内時計をつかさどる脳の視床下部の異常ではないかという説があります。