TOP

頭痛の原因・治療

 頭痛・片頭痛の原因・治療

女性に多い片頭痛

 日本では片頭痛で悩む人は800万人ほどになると言われています。片頭痛は女性に多い頭痛で、15歳以上の女性では男性の3〜4倍。それも、20〜50代の仕事や子育てまっただ中という年代に多い頭痛です。なかでも30代は特に多く5人に1人は片頭痛をもっている計算になります。
 なぜ、女性に多いのか、まだはっきりとしたことはわかっていませんが、女性ホルモンと密接な関係があると考えられています。10代初期までの片頭痛持ちの割合は、男性、女性ともに同じくらいですが、初潮を迎える年代をすぎると、女性の方が高くなります。また、片頭痛持ちの女性が、生理の1〜2日前から生理中にかけて悩まされることや、妊娠するとピタッと頭痛が少なくなることが多いことからも、女性ホルモンの影響が考えられます。
 もう一つは遺伝子の問題です。片頭痛の人は、肉親も片頭痛を持っていることが多く、とくに母と娘が片頭痛ということが多いのです。なお、男女ともに高齢になると、片頭痛が起こらなくなることがわかっています。
 片頭痛の症状をみると「いつも寝込む」、「ときどき寝込む」、「寝込まないが支障がある」とう人が約75%をしめています。頭痛が始まると、歩くことさえつらい、動けば痛みがましてくるし、気持ちが悪くて吐きそうになるので、仕事や家事ができず寝込んでしまう・・・。そんなつらい痛みがあるのが片頭痛です。片頭痛は毎日起こるものではありません。片頭痛持ちの人が発作を起こすパターンは、月に1〜2回というのが平均で、頭痛がないときはなにもありません。むしろ、ふだんはとても元気で、そのため、まわりの人にも理解してもらいにくく、つらい思いをすることになります。