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片頭痛の原因・治療

 頭痛・片頭痛の原因・治療

片頭痛の特効薬トリプタン

 市販薬のバファリンやイブといった鎮痛剤や、エルゴタミン製剤は、頭痛の前兆がきたときや、頭痛がまじまってからすぐに飲めば効果が期待できます。しかし、タイミングをのがして発作が進んでしまうと飲んでも効きません。その結果、量を多く飲んでしまい悪循環におちいるパターンが多くあります。そこで注目されたのがトリプタン製剤です。この薬の特徴はなんといっても痛くなってからでも効果があることです。早い人で30分、遅くても2時間ほどで痛みがひいていきます。
 トリプタンには注射液、点鼻薬、錠剤の3種があり、もっとも早く効果がでるのが注射です。錠剤はもっともポピュラーで4種類あります。効果はどれもかわりません。トリプタンは片頭痛の発作中に拡張した脳の血管をもとにもどし、さらに血管周囲の三叉神経にも作用し、炎症を抑えてくれます。トリプタンは頭痛のはじまる前、前兆のときに飲んでも効果がないとされています。頭痛が始まってから、それもなるべく早めに飲んだほうがより効果が得られます。
 なお、気をつけなければならないのは、エルゴタミン製剤とトリプタン製剤、別のトリプタンどうしの使用については24時間以上あけないといけません。どちらも血管を収縮させる作用があり、それが強まる可能性があるためです。