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片頭痛の原因・治療

 頭痛・片頭痛の原因・治療

月経時の片頭痛には

 月経前2日〜月経開始後3日目までの間に片頭痛が起こる女性はかなり多いでしょう。頭痛のタイプは体調の変化で緊張型頭痛が起こることもあるものの、ひどい痛みは圧倒的に片頭痛です。
 その原因としては、この時期になると、女性ホルモンのエストロゲンの血中濃度が急に下がることが関係しているのではないかと考えられています。この期間の頭痛は、ふだんより症状がつらく、片頭痛の予防薬を飲んでもいる人でも、月経の期間だけは頭痛が残ることも多くあります。月経の前後だけなら5日間連続で発作頓挫薬を飲んでもそれほど心配はありません。また、月経開始予定日の1週間前から予防薬を飲み始めて、月経が終わった時点で服用を中止する方法もあります。
 問題は、この期間に頭痛を訴えても、月経痛や月経前症候群の症状のひとつと診断され、片頭痛の治療を受けられないことです。また、やっかいなことに、月経前後の頭痛には市販の鎮痛薬はあまり効きません。月経痛と診断されれば、片頭痛の発作頓挫薬は処方されませんので、つらい頭痛はなおりません。
 また、片頭痛持ちの人でピルを服用している人がいますが、ピルを飲むと頭痛が悪化する人がいます。なおピルは、キラキラやめまいといった前兆を伴う片頭痛の人には血栓症の副作用から脳梗塞が心配されますので、使用を控えてください。