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頭痛の原因・治療

 頭痛・片頭痛の原因・治療

頭痛の予防とケア

食事を抜くのはNG
ビタミンB2を摂る
マグネシウムを摂る
ストレスは頭痛の天敵 
長時間同じ姿勢をとらない 
有酸素運動が効果的 
自分にあった睡眠サイクルを 



食事を抜くのはNG
 一番さけたいのは食事を抜くことです、血糖値が下がった空腹状態は、片頭痛が起きやすい状態です。イスラム教やユダヤ教の信者が断食をすると片頭痛が起こり、食事を始めるとよくなることからもわかります。休日に朝食を抜いてブランチですませる人がいますが、これも血糖値を下げますので、朝、頭痛を起こす引きがねになっている可能性もあります。また、朝食を抜く子どもが問題になっていますが、これも勉強の能率ばかりではなく頭痛にも影響します。

ビタミンB2を摂る
ビタミンB2は片頭痛の予防効果があるとされています。片頭痛はミトコンドリアいう細胞内呼吸をつかさどる細胞内器官の機能異常が関与している可能性があり、ビタミンB2はそこに作用して予防効果を発揮すると考えられています。片頭痛に予防効果があるといわれているのはビタミンB2を1日に400mg以上とった場合です。普通の食事でとれるビタミンB2は1回に1〜2mg程度です。
 ビタミンB2が多く含まれる食品には、玄米、胚芽米、大豆、納豆、うなぎ、豚肉、レバー、卵、牛乳、チーズ、ごまなどがあります。とくに玄米や発芽米は毎日のご飯にまぜて気軽に取り入れてみるのがいいでしょう。またほうれんそうなどの緑色野菜にもビタミンB2が含まれています。これらの食品は片頭痛に限らず体にもよいものです。

マグネシウムを摂る
細胞膜の安定化をうながすマグネシウムはビタミンB2同様、片頭痛の予防効果があるとされています。マグネシウムを多く摂取すると、痛みの刺激に対して強くなります、また、細胞膜が安定することにより、片頭痛が起こりにくくなると考えられています。マグネシウムが多く含まれる食品はいろいろとありますが、なかでも含有量の多いのが大豆製品、豆腐や納豆などがおすすめです。
 最近はサプリメントもさまざまな種類があります。しかしあまりサプリメントにたよるのは問題があります。とくにマグネシウムは3食しっかり食べれば、食事だけでも十分に補える栄養素です。
 1〜2ヶ月では効果はあらわれないかもしれませんが、健康のためにも日々積極的にとるように心がけてください。

ストレスは頭痛の天敵
ストレスは頭痛の天敵です。しかし現代社会に暮らしていてストレスを減らすのはとても難しいことです。まして、ストレスゼロの生活などありません。ストレスの発散方法は人それぞれで、これをやれば一発でストレス解消などという万能薬はありません。スポーツをしたり、友人と騒いだり、自分の好きなことをするのが一番です。
 ストレスのセルフケアでなにより大事なことは、自分の頭痛の誘発因子を知り、上手に付き合う、または回避していくことです。ストレスが誘発因子だとわかったなら、仕事を分散させて、ためこまない、マイペースで仕事のできる環境を作るなどの工夫をしてみましょう。
 頭痛持ちの人は、日頃から完璧主義や神経質になりすぎていないかどうか、振り返ってみてください。明日できることは、今日しなくてもいい、あまり自分を追い詰めないようにすることがよいでしょう。その心がけひとつで人生は楽しくなります。

長時間同じ姿勢をとらない
毎日毎日、パソコンのディスプレイとにらめっこ。そんな人は緊張型頭痛になる割合がぐんとあがります。仕事中は気づかないうちにどんどん時間がたっていることもあります。40〜50分ごとに席をたって心身をリフレッシュすることが大切です。窓から遠くの景色を見たり、3分間程度歩くだけで効果があります。
 ふだんパソコンを使う環境も大切です。ディスプレイやキーボードの位置、机や椅子の高さ。照明の明るさは十分かなど点検してみましょう。からだにあわない環境は、眼精疲労をまねく原因にもなります。
 姿勢も重要です。姿勢が悪いといろいろな部位に不調があらわれてきます。また、歩き方も健康を大きく左右します。左右の脚の長さの違いが、頭痛を引き起こした例もあります。さっそうとした歩き方は、かっこいいし、スタイルがよく見える効果もあります。

有酸素運動が効果的
片頭痛持ちの人は発作が心配で運動から遠ざかっている場合が多いようです。しかし何でもないときは、軽い有酸素運動でリフレッシュを心がけましょう。
 ダイエットにも効果があり、健康にもいいのがウォーキングです。歩くときに「スッスッハー」と腹式呼吸をしながら歩くことで、片頭痛と関係の深いセトロニン神経をきたえることができると考えられています。
 欧米のある調査では、エアロビクスを1日4時間、週に2、3回行うと、頭痛を軽減できるという結果も出ています。エアロビクスは有酸素運動の代表的なスポーツです。
 運動をすると、かえって片頭痛が起こるという方には、ヨガや座禅がおすすめです。というのも、どちらも腹式呼吸と深い関係をもっているからです。緊張型頭痛の人にも有酸素運動でからだをほぐすのは有効です。これらの運動はすべて、頭痛にいいだけでなく健康にもいいものです。


自分にあった睡眠サイクルを
たくさん寝れば寝ただけ、からだの疲れもとれて元気になって片頭痛も防げるのではないか、と思う人もいるでしょう。しかし、これは大きな間違いです。なぜなのかはまだわかっていないのですが、寝不足でも、寝すぎても、どちらも片頭痛の引き金になります。よく週末になると必ず頭痛がおこるという人がいますが、その原因が寝すぎによるケースであることが多くあります。平日はいつも朝7時に起床している人が、休日だからとお昼まで寝て、それから遊びに行こうと思い、起きたとたんズキンズキンと頭が痛くなって、せっかくのお休みが台無しに・・・。ということも。
 人間の睡眠サイクルは、3時間といわれています。最初の3時間ぐっすり眠ることができれば、あとはオマケだともいいます。片頭痛持ちではない人でも、日曜日に10時間も寝れば頭が痛くなることもあります。大切なのは自分にあったサイクルを知ることです。また、長時間の昼寝が頭痛をまねくこともあるので、長い昼寝も要注意です。昼寝は30分以内にしておくのがちょうどいいのです。片頭痛持ちの人や、睡眠時間によって頭痛が起こる人は、少しの心がけで頭痛が予防されることもあります。