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頭痛の原因・治療

 頭痛・片頭痛の原因・治療

4人に一人が緊張型頭痛

 慢性的な頭痛の中で、最も多いのが緊張型頭痛です。15歳以上の日本人の4人に一人がこの頭痛を経験しているといいます。緊張型頭痛の大きな特徴は、頭をハチマキでしめつけられるような痛み、または頭に重い石をのせられたようなズーンとした痛みを感じることで、頭の両側が痛むことが多いのです。その痛みは日常生活に支障をきたすほど激しいものではありませんが、からだを動かしてもひどくならないので、学校や仕事を休むほどではありません。吐き気を感じることや光、音などに敏感になることもありません。
 これらは片頭痛との大きな違いです。
たまに痛くなるけど、お風呂で温まれば楽になるという人もいます。しかし、それが毎日痛いとなると・・・いくら激しい痛みではないといっても、社会生活に大きな影響を及ぼします。

 緊張型頭痛の原因
 緊張型頭痛の原因は、一つは肩や首などの筋肉のこり、もう一つは精神的なストレスです。職場でパソコンに一日中座っている人や、タクシーの運転手さんのように、長時間同じ姿勢で作業を続ける人に多いのが筋肉のこりです。固まった姿勢でディスプレイを見続けていたりすると、首筋から肩にかけてグーッと張ってきます。するとだんだん後頭部が重く痛んできます。
 また、仕事場や学校で人間関係がこじれたり、家庭内の問題が起きたり・・・そんな精神的なストレスも緊張型頭痛のひきがねになります。忙しさで睡眠時間がけずられれば、さらに身体的ストレスも加わってきます。こうしたタイプの頭痛は、毎日のように痛みがやってきます。このストレスによる緊張型頭痛には鎮痛剤が効かず、それが不安を招き、悪循環におちいりがちな頭痛です。

 緊張型頭痛の治療
 緊張型頭痛で、その原因が筋肉のこりからきているタイプの人は、市販の鎮痛薬が効きます。肩や首のまわりの筋肉をおさえると痛い場合は、薬を飲むことによってやわらぎます。しかし、精神的なストレスが強く、毎日のように頭痛が続くという人には、市販の鎮痛薬の効果は期待できません。
 精神的なストレスが原因の緊張型頭痛は痛みは強くないものの、毎日頭が重くつらいのがこのタイプです。そのため、気休めにしかならないとわかっていても市販薬を飲んでいる人が多いようです。このタイプには片頭痛の予防薬でもあるアミトリプチリンが有効です。
 基本的に緊張型頭痛の人は、薬以外の方法で治すのが基本です。水泳やウォーキング、ストレッチなどの運動をとりいれましょう。お風呂で温まったり、アロマテラピーを活用したり、ちょっとの工夫で痛みが和らぐことがあります。また、圧迫感でつらいときは温湿布を貼ると効果的です。なるべく薬にたよらず、生活の中でリラックスする方法を見つけて治すようにするのがいいでしょう。