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女性のうつ病

女性のうつ病

思春期のうつ病

 思春期にはこの年代特有の悩みがあります。ときどき気分がふさいで口数が少なくなったり、元気がなくなったりしても、ほとんどは一時的ですぐに元気になるなど、情緒が不安定になりやすいのもこの時期の特徴です。
 思春期に起こるうつ病は、ほかの時期に起こりやすいうつ病とは違って、うつ状態にはならずに、怒りっぽくなったり、反抗的になったり、暴力を振るったり、自分を傷つけるなど、一見、うつ病とは思えない症状がみられることがあります。思春期は反抗的になったり、暴力をふるったりする心の障害が起こりやすい時期です。表面に現れる症状だけに注目していると、これらの病気と間違えたり、ほんとうの病気を見のがすこともあります。また、不登校や引きこもりがうつ病の症状であることもあります。
 また、若い人のうつ病としては「5月病」がよく知られています。4月に入学や入社をした若い人が、5月の長い連休などを境にして、張りつめていた気持ちがゆるみ、元気や意欲をなくしてしまうものです。家族と同居している人なら元気がなくなれば周囲が気づきますが、ひとり暮らしをしている場合には、気にかけてくれる人がいません。会社員の場合には欠勤がつづいてはじめてわかることもあります。しかし、学生であれば授業を休んでいてもわからないことが多く、発見がより遅れることになります。