糖尿病の原因・症状・治療について解説しています。
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糖尿病について
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糖尿病の食事療法 |
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食事療法はなぜ必要か 食事をとると、血液中のブドウ糖の量が増えて、血糖値が高くなります。しかし、すい臓から分泌されるインスリンが正常に作用していると、ブドウ糖は筋肉や脂肪に取り込まれたり、グリコーゲンとして肝臓に蓄えられたりして血糖値は元にもどります。 ところが糖尿病になると、こうした代謝がうまくできなくなります。とくに食事量が多すぎたり、食事時間が不規則だったりすると、インスリンの分泌不足や障害がおきて高血糖の状態が続くことになります。これを防ぐには食生活のしっかりした管理が必要です。糖尿病の食事療法はその管理を目的に行われます。 食べる量が一番大切 糖尿病の食事療法とは、何か特別なものを食べることではありません。特に重い合併症がなければ、何をたべてもかまいません。問題は食べる量です。限度量を守って食べることが最も大切です。 限度量は1日単位で考えられ、「適正エネルギー量」と呼ばれています。これには個人差があり、身長や体重、性別、年齢、活動量、肥満の有無などを考慮して算出されます。 適正エネルギー量は、 通常は男性1400〜1800kcal 女性が1200〜1600 kcal の範囲が平均的なものです。 食習慣に問題があった人でも、適量で栄養バランスのよい食事療法を正しく行えば、血糖値が改善することがわかっています。 栄養素をバランスよく取る 糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン・ミネラルといった4つの栄養素と食物繊維をバランスよく食べるようにすることが大切です。特に糖質や脂質に偏った食事は、症状を悪化させるだけでなく肥満や脂質異常症などの原因にもなるので注意が必要です。 糖尿病は特に糖質の摂取には注意が必要ですが、いっさい禁じられているわけではありません。ほかの栄養素もバランスよくとることができていて、適正バランスの範囲内で食べるのであれば問題ありません。むしろ糖質は活動のエネルギー源となるので、決められた範囲内で毎日一定量とる必要があります。 食品交換表の活用 食品交換表とは 日本糖尿病学会が作成した「食品交換表」は糖尿病の食事療法の手引きとして広く利用されています。医療機関などでも、これをもとに献立のたて方の指導を行っています。食品交換表は毎日の食事で必要な栄養素をバランスよくとれるようになっています。 80kvalを1単位とする 食品交換表は80kvalを1単位として、よく食べる食品のエネルギーを具体的な量で示しています。たとえばごはん茶碗に軽く半分(50g)=1単位(80kcal)というように、写真や絵を添えて、目で見てわかるような示し方をしているのが特徴です。 また、同じグループの食品を選んで交換し、献立を考えられるようになっていますので、適正エネルギーの範囲内でいろいろな料理をつくることができます。 【食品交換表】 |
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1日20単位(1600kcal)の場合 (日本糖尿病学会編 “糖尿病食事療法のための食品交換表”第6版(日本糖尿病学会・文光堂)より引用) |
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食事指示表に従う 食事療法を始めるにあったて、医師から個々の患者さんに合わせた「食事指示表」が渡されます。これには適正エネルギー量と、食品交換表の6つの食品グループのうち、どのグループを何単位ずつとればよいかという目安が示されています。 この図の配分に従い、指示された単位数の食品を選べば、適正エネルギーを超えることなく、栄養バランスのとれた献立がつくれるようになります。 |
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【単位数の配分例】
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1日20単位(1600kcal)の場合 (日本糖尿病学会編 “糖尿病食事療法のための食品交換表”第6版(日本糖尿病学会・文光堂)より引用) |
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糖尿病食の宅配システム 食事療法をきちんと理解していても、毎日の献立を考えるのは大変です。そこで、こうした食事療法を助けてくれる便利な食事セットが多く市販されています。 糖尿病や腎臓病など、糖分や塩分に制限のある人のための療養食は、宅配会社やインターネットなどの普及により、メニュー写真をみて選ぶことができます。ある宅配メーカーなどでは、購入者の適正エネルギーに合わせた食事メニューを朝、昼、晩の3食日替わりで提供してくれます。 また、レトルトパックの副菜セットや、糖尿病食調性組み合わせ食品として厚生労働省の許可を受けているものが販売されています。忙しいときや、メニューに変化をつけたい時には利用してみるのもいいでしょう。 |
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