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糖尿病について

   看護婦さん
糖尿病の治療のポイント
 
 糖尿病の治療は、食事療法と運動療法が基本となるため。患者さんの自己管理が大切になります。

 患者さんが主体になって行う治療ですので、患者さん自身が自分の病気をよく理解して、自分の行う治療についてその意味を知っておくことが非常に大切になります。医師と一緒に、自分に適した治療法を見つけ継続していくことになります。



インスリンの働き
 糖尿病はインスリンという血糖を調節するホルモンの作用が不足して起こる病気です。まずインスリンについて理解しておきましょう。

 インスリンはすい臓で作られ、食事をすると分泌されて血液中に送り出されます。血液によってはこばれたインスリンは、肝臓、筋肉、脂肪組織の細胞の表面にある受容体に結合して作用します。それによって細胞は血液中のブドウ糖を取り入れてエネルギーとして利用するようになります。

 しかし、肥満、食べ過ぎ、運動不足、ストレスなどがあると、筋肉や脂肪組織でインスリンの作用が十分働かなくなり、その結果、高血糖になってしまいます。


どんな治療をするのか
 糖尿病の治療は、食事療法と運動療法が基本ですが、必要な場合は薬を使用して血糖をコントロールしていきます。

食事療法
 食事療法は糖尿病の治療の基本です。適切なエネルギー量で、栄養のバランスがとれた食事が目標となります。まず、これまでの食事の問題点を見つけ、それを改善していくことが出発点です。

運動療法
 運動は肥満の解消ばかりでなく、インスリンの働きをよくし、脂質代謝を改善して、糖尿病のコントロールに役立ちます。運動療法は無理なくできる方法を見つけ、継続させることが大切です。

薬物療法
 糖尿病の治療には、まず食事療法と運動療法を行いますが、これらにより十分な血糖コントロールが得られない場合には経口血糖降下薬(のみ薬)や、インスリン療法(注射)が用いられます。