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糖尿病について

   看護婦さん
怖い糖尿病の合併症
 
 糖尿病の適切な治療が行われず、高血糖の状態が持続すると、さまざまな合併症があらわれてきます。自覚症状がないからと糖尿病の治療を怠っていると、その結果、合併症を進行させてしまうことになります。

 糖尿病による高血糖が合併症を生み出すのは、全身がいわば糖づけの状態になるからです。血糖が高くなると、細胞の中に「ソルビトール」という糖の一種がたまるようになります。

 すると、浸透圧が増して、細胞内に水分が入ってきて、細胞は水ぶくれの状態になってしまい、それによってさまざまな障害が起こることになります。


 また、高血圧になると、たんぱく質にブドウ糖が結合して、機能を弱めたり組織の老化を早めます。合併症の中でも代表的なものが「網膜症」、「腎症」、「神経障害」でこれを糖尿病の3大合併症といいます。

 網膜症が進行すると失明にいたることもあります。腎症が進行すると透析療法が必要になることがあります、また、神経障害は全身にさまざまな影響を及ぼしますが、壊疽(えそ)を起こし、足などを切断しなければならないようなこともあります。