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糖尿病について

   看護婦さん
糖尿病の合併症を調べる検査
 
合併症を調べる主な検査
 糖尿病と診断されたら、血糖値の経過を詳しく調べるとともに、ほぼ全身を検査して、そのほか病気(合併症)がないかどうか調べます。その後は病状に応じて定期的に検査をしていきます。


目の検査
 目に起こる合併症で多いのは「糖尿病網膜症」と「白内障」です。網膜症を発見するためには、眼底検査で網膜の状態を、詳しく調べる必要があるため、検査は原則として眼科医が行います。


腎臓の検査
 糖尿病の合併症としては「糖尿病性腎症」があります。進行すると腎不全となり、透析が必要となることもあります。腎症を発見するのには「尿たんぱく検査」が行われます。


神経の検査
 神経の検査としては「腱反射テスト」、「振動覚検査」、「知覚検査」などが行われます。腱反射テストはゴムのハンマーでひざのお皿をたたき、足が跳ね出すかどうかを調べます。

 振動覚検査は音叉を使って足の内くるぶしに振動をあたえ、振動を感じている時間を調べます。知覚検査は皮膚などを針でつついて痛みを感じるかどうか調べます。



心臓の検査
 「胸部のエックス線撮影」によって心臓の肥大などを、「心臓超音波検査(心エコー検査)」によって、心臓の筋肉の動きや内部の状態を画像化して調べます。


その他の検査
 糖尿病の合併症は全身に現れ、その種類もたくさんあります。高血圧・動脈硬化や肝臓の検査の他、必要に応じてさまざまな検査が行われます。


糖尿病には2つのタイプがある
 糖尿病には1型(インスリン依存型)糖尿病と2型(インスリン非依存型)糖尿病があります。日本人の糖尿病は90〜95%が2型糖尿病で、通常、糖尿病というとこのタイプを指します

 2型糖尿病は、食事内容など、長年の生活習慣が影響して起こるので中高年以上に発症しやすい糖尿病です。


 1型糖尿病は体内の免疫異常によって年齢や生活習慣に関係なく発症します。一般的に1型は若いうちに発症することがほとんどです。