こころの病気のチェック

TOPこころの病気のチェック


   自覚があり他人がみてもわかる

同じ行動をくり返す
何度も手を洗う
あいまいに出来ない
悪口
お酒を飲まずにいられない
人間不信

同じ行動をくり返す
頭の中で否定しても同じ考えがわいてきて、それを追い払うことができない。
鍵をかけて家を離れ、かけたかどうか不安になり引き返すことは誰でもあるが、一度ではすまず、家を離れると「掛け忘れたことで泥棒に入られるかもしれない」という不安が現われ、何度も戻って確認する。そのため約束の時間に遅れたりする。また、水道の栓を締めたのに、水が出ているような気がして、栓を締めに何度も戻る。タバコの火を消したかどうか不安になり、何度も確認する。ガスの元栓を締めたのに何度も戻って確認するなど、頭では無意味だとわかっているのに、反復して同じことをくり返す。このほかに、はじめから確認の回数を決め、必ず実行しないと不吉なことが起こる、右足から歩き出さなければ事故に遭うと思い込んでいるなど。

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何度も手を洗う
手にばい菌がついているような気がして、何度も洗わないと気がすまない。
手が汚れたら誰でも普通は手を洗うが、少しでも手が汚れる、あるいはバイ菌がついていると思われる場所に触れたりすると、そのたびに納得できるまで、時間をかけて手を洗わないと気がすまない。また排泄のあと、トイレットペーパーを何ロールも使ってふかないと、きれいになった気がしない、他人が使ったお皿やコップは汚い気がして、何十分もかけて洗わないと気がすまない。こうしたことが無意味だと思い、止めようと思うが、無意味だと思えば思うほど、止めることができない。洗えば洗うほど、最初に気付かなかった汚れが見えてきて、ますます止められなくなる。そのうちに儀式じみてくることもある。周囲の人がやめさせようとすると、イライラしたり、怒ったりする。子供や若い人に多い。

【関連する病気】 強迫性障害 強迫性人的障害 恐怖症 統合失調症

あいまいに出来ない
「白か黒か」など二者択一にしないと気がすまず、あいまいなことが認められない。
物事すべてにおいて「白か黒か」に明確に区分しなければ気がすまない。「あいまい」や「どっちつかず」を極端に嫌い、試験などでは「100点でなければ絶対にいけない」と決めつけ、99点では納得できない。完全でない物事に対して異常に執着し、あいまいな事柄を徹底的に否定し排除するため、対人関係がうまくいかず、社会生活をスムーズに行うことができない。このような極度の完全主義が自分の体や健康状態に向けられた場合、わずかな不調も見落とすことができなくなり、病気ではないかというこだわりをうむことがある。

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悪口
周囲の人が、自分の悪口を言っているという懐疑にかられる。
「世の中がおかしい、周囲の雰囲気がおかしい、何か大きな事件が起こりそうだ」という漠然とした不安を強く抱き、周囲の人はすべて自分に対して批判的で、たとえば、話している相手があくびをしたり、目をそらしただけで「自分をバカにしているからだ」と思い込む。また「誰かにつけられている」「盗聴器を仕掛けられている」「テレビ番組で自分のことが流されている」ような気がしたり、食事の味が変だと「毒をもられた」、家の外で物音がしただけで「部屋をのぞかれて監視されている」と家中に目張りをする、などの行動をとる。

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お酒を飲まずにいられない
朝から酒を飲まずにいられない。飲まないと不安になりイライラする。
前の日の夜も酒を飲んだのに、朝起きると飲まずにはいられない。飲まないと、不安、イライラ、動悸、寝汗をかくことがあり、飲んでいないときの自分が、まるでぬけ殻のようで正気がない。時々、手が震えることがあるが、酒を飲むと治まる。「体からアルコール臭がしてる」と周囲の人によく言われる。

【関連する病気】 アルコール症 うつ病

人間不信
人の話を常に懐疑的にとらえ、人と関わりを持とうとしない。
周囲の人すべてが、自分にとって信頼できない相手であると思い、他人が好意を持って接しても、その裏に何かあると疑って考える。人任せにすることを極端に嫌い、他人のミスなどを発見すると、徹底的に追及する。その一方で、自分のミスを指摘されると、異常なほど激怒する。ときには暴力をふるうこともある。身近な人間にも悪口を言ったりするため、周囲からは不誠実な人間と思われ、親しい友人も少なく、たいていひとりで行動している。

【関連する病気】 人格障害 統合失調症 薬物依存症