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医療費Q&A

 
 入院費はどう計算される?
 手術費用はどう計算される?
 CTやMRIなどの検査費用は?
 夕方や夜間では診察料が違う?
 年齢で診察料が違う?
 大病院は特別料金がかかる?
 訪問診療の費用はどれくらい?


  ホテルの1泊2日と病院の1泊2日では意味合いが違います。病院の場合は夜23:00に入院して、翌日の朝9:00に退院した場合には、入院費は2日分となります。

 入院にかかる費用は、医療機関の病床の種類と、看護師の人員配置により変わります。

 一般的な病気で入院した場合の診療料(一般病棟入院基本料)は、患者7人に対して看護師の配置が常時1人の場合は、7対1:基本料15910円から、15人の場合、15対1:基本料9600円まであります。

 また、一般病棟入院基本料は、入院してから14日までは4500円、15〜30日までは1920円が加算されます。

 入院費用で気をつけたいことは、入院費用として計算される日数は夜24:00を基準としていることです。ホテルでは1泊につきいくらという計算になりますが、入院の場合は夜23:00に入院すると1日分に、夜24:00を超えるとさらに1日分と計算されます。



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  手術に対する診療料は、手術の難易度や手術の箇所によって費用が決まります。たとえば冠動脈形成術の場合、1か所のときは765500円、2か所以上のときは898600円と決められています。

 さらに手術では、輸血、麻酔といったさまざまな医療が行われますが、この医療に対する診療料も加算されています。

 このように手術費はどのような手術を行ったかで決まるもので、手術を行った医師の数や看護師の数で決まるわけではありません。病棟と違い手術には人員が定められていません。

 なお、高度な手術は、定められた設備基準に適合した医療機関でなければ行うことはできません。



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  CTやMRIはX線によって体を断層的に撮影できる装置です。この装置だけで数億円することもあり、したがって検査の費用も高くなります。

 CTやMRIなどの撮影は、撮影料にコンピュータの断層診断を合計したものが医療費となります。CTの撮影料は、一般的に16列(CTの撮影装置が1回転するときに撮影される画像の枚数)のCTは1割負担で1350円、3割負担で4050円になります。


 
 MRIの撮影料は、磁気の強い3T(テスラ:磁力を表す単位)以上の機器であれば16000円、1.5T以上〜3T未満であれば13300円、それ以外では9200円となっています。また、撮影料に加算されるコンピュータの断層診断はCTもMRIもどちらも4500円となっています。



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  外来診療は、各医療機関が決めた診療時間(診療開始時刻と診療終了時刻)を基本に診療を行います。この診療時間を過ぎると、時間外診療費や、夜22:00を過ぎると、深夜の診療として、初診料や再診料に決められた加算額がつきます。また、休日には「休日加算」が上乗せされます。

 また、クリニック(診療所)での「夜間・早朝等加算」という加算が認められています。診療時間としてかかげている診療時間内であっても6:00〜8:00、18:00〜22:00の時間に行われた診療については、加算料金を請求できます。

深夜の診察料:時間外4800円(初診料2820円、再診料720円)

時間外の診察料:時間外650円(初診料2820円、再診料720円)



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  医療機関では、同じ内容の診療を行った場合でも、年齢によって診察料が異なります。外来の診察料は、6歳未満の場合は、初診料には750円が加算され、再診料や外来診療科には380円が加算されます。

 また、時間外や深夜、休日においても、6歳未満は6歳以上に比べて診察料が高くなるように設定されています。

 初診料の加算は、6歳未満で、時間外加算は2000円、深夜加算は6950円、休日加算は3650円、一方6歳以上では時間外加算は850円、深夜加算は4800円、休日加算は2500円となっています。

 ちなみに、診療における小児科と内科のさかいは15歳となっています。15歳未満が小児科、15歳以上は内科になります。



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  日本の医療施設では、クリニック(診療所)をかかりつけの医師とすることにより、重い病気にかかっている場合は、クリニックからの紹介によって大病院で受診することを推奨しています。

 そのため、クリニックからの紹介がなくて大病院(一般病床200以上)の病院を受診した場合は、初診料に特別料金が加算されます。この特別料金は病院が自由に設定でき5,000円以上の金額に設定しているところもあります。

 なお、外来の初診料は、医療機関の種別を問わず2820円(1割負担280円、3割負担850円)と決められています。


 
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  医療サービスを在宅で受けられる在宅医療サービスは、計画的に訪問する「訪問診療」と、計画的ではない「往診」に分けられます。

 訪問診療は、病気が安定した慢性の病気で、自宅療養をしている患者を対象としています。自宅で寝たきりの患者の場合は外来受診が困難なため、訪問診療でなければ診療を受けることができないためです。また、往診は外来受診が困難である場合です。

 定期的な訪問診療は8330円、不定期な往診は7200円、緊急の場合は3250〜8500円(医療機関によって異なる)が加算されます。
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