膝の痛みの原因は

膝の痛みを治す!変形性膝関節症

なぜ、膝に水がたまる

 関節内にある関節液の量は通常一定に保たれています。しかし、関節軟骨に傷がついたりすり減ったりすると、壊れた軟骨の小さなかけらなどの刺激物が滑膜を刺激して炎症を引き起こし、関節液の分泌を促します。そのため、分泌する量のバランスが崩れ、関節内に関節液がたまるという状況になります。これが、「関節水症」といわれ、いわゆる「水がたまる」という症状です。

 関節液が多量に分泌されるのは有害物を排出するためで、このときの関節液には、有害物を分泌するための分解酵素や、有害物を排除するためのリンパ球や白血球などが多量に含まれています。したがって炎症が治まると、徐々に関節内にたまった関節液も引いてきます。

 関節水症が起こりやすいのは、変形性膝膝関節症の前期から初期にかけての関節軟骨がすり減り始めたころや、進行期で関節軟骨の壊れ方が急に進んだころで、関節水症が起きると、膝が重いように感じたり、鈍い痛みがあったりします。