膝の痛みの原因は

膝の痛みを治す!変形性膝関節症

膝が動かなくなる原因は

 関節軟骨に傷がついたりすり減ったりすると、膝を動かすたびに痛みを感じるようになります。とくに痛みが激しいのは、膝をまっすぐ伸ばすときや、正座するときのように膝を深く曲げるときです。もともと膝は、膝をまっすぐ伸ばしたときの角度を0度とすると、20度から45度くらいに曲げているのがもっとも楽なようにできています。逆に膝をまっすぐ伸ばしたり、深く曲げたりするときは、関節軟骨にかかる荷重が大きくなります。そのため、膝の骨が変形していたり、関節包や靭帯などが傷ついていると、痛みが激しくなります。

 膝の曲げ伸ばしをするたびに痛みが起きると、だれでも痛みを避けようとして、膝の曲げ伸ばしを自然に控えるようになります。ところがそういう状態が続くと、筋肉などの軟部組織が徐々に短縮して柔軟性が失われ、伸ばそうとしても伸ばせない、深く曲げようとしても曲げられない状況に陥ります。

 これは、痛みのためでなく、膝に力を入れてもできない、手で押して無理に曲げ伸ばししようとしてもできない、という状態です。このような状態になると痛みのためにますます膝の曲げ伸ばしを避けるようになり、さらに拘縮が進んで硬くなっていきます。