膝の痛みの原因は

膝の痛みを治す!変形性膝関節症

変形性膝関節症の原因

 一般に、変形性膝関節症は老化現象の1つとされていますが、そうではありません。たしかに若年より中高年者に多いのは事実ですが、スポーツをよくする人の中には若いころから発症する人もいます。また、老化現象のように一度発症すると後戻りできない変化が徐々に進行していきますが、発症も進行も年齢が原因ではありません。

 では、なぜ中高年者の多くがこの病気に悩まされているのかというと、それは筋力が関係しています。膝の動きをコントロールしている太ももの筋力は40歳を過ぎたころから低下してきます。しかし、ほとんどの人は筋力の低下を意識しないまま、つい無理をして若い頃と同じような日常生活を送ったり、スポーツをして膝を酷使しています。

 筋力が十分あった若いころは、スポーツや日常生活で受ける関節軟骨の負担を筋力が補っていましたが、筋力が衰え始めた中高年者になっても若いころと同じように活動すると、筋力が関節軟骨の負担を補いきれなくなって傷んでくるのです。一度傷んだ関節軟骨は元にはもどりません。しかし、この病気を正しく理解し正しくつきあっていけば、いったん発症しても病気の進行を最小限に抑えて、痛みや腫れなどの症状も軽くすることができます。ほとんど治ったといえるまでによくすることも不可能でなはありません。「年だから膝が痛いのだろう」とか「老化現象だから治らない」などとあきらめるのは早すぎます。