膝の痛みと症状

膝の痛みを治す!変形性膝関節症

膝の関節の仕組み


 
 

 変形性膝関節症は、積極的に自分で治していかなければならない病気ですので、まず自分の膝の構造を知っておくことが大切です。
 膝関節は、膝の上にある大腿骨(太ももの骨)と膝の下にある脛骨(すねの骨)が接する部分をいいます。大腿骨と脛骨が接する部分は骨どうしが直接ぶつからないように「関節軟骨」というなめらかで弾力のある組織でおおわれています。これは膝の健康にとって非常に重要な部分で、変形性膝関節症は、この関節軟骨がすり減っていく病気です。
 関節軟骨で覆われた大腿骨と脛骨の部分は「関節包」という丈夫な1つの袋でつつまれていて、大腿骨と脛骨が強く結び付けられています。関節包の内側は「関節液」で満たされています。関節液は関節の働きを助け、関節軟骨に栄養を与える役目をしています。
 また、大腿骨と脛骨のすきまには「半月板」という軟骨があり、膝にかかる衝撃を吸収するクッションの働きをしています。大腿骨と脛骨をしっかりつなぎ、膝の動きを制御している「靭帯」は強靭な繊維の束で、この靭帯が切れると、膝が不安定になります。膝が正常に働くためには関節が安定しいなければなりませんが、関節軟骨や靭帯、半月板、関節包がその重要な役目を果たしています。