貧血の症状、原因、治療についてわかりやすく解説しています。

 
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お医者さん

貧血の予防(漢方薬のすすめ)

 
 鉄欠乏性貧血の治療には、鉄剤の使用と食事の改善が大切です。しかし、血液の働きは単にヘモグロビンの量だけではありません。

 貧血があった期間が長ければ長いほど、また重症であったほど、全身がうけた影響は大きく、これは「虚血」と呼ばれています。

 漢方では、貧血は虚血の病とされています。血が不足したり、薄くなっている状態です。皮膚のかさつき、ささくれ、つめのもろさ、抜け毛、不眠、集中力の低下、こむら返りなどが長年続いたり、将来のさまざまな不調の原因となったりします。こういった症状は漢方と鉄剤を併用することで、治療の効果をあげることができます。

 重症の貧血には治療が必要ですが、同時に漢方薬で治療をバックアップする使い方も有効です。

 また、鉄剤の使用でいったん改善しても、過多月経などで出血が続くと、貧血が再発することがあります。このような場合は、漢方の貧血治療がそのまま出血対策になります。