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貧血はどうして起こる
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人間の体をつくっている細胞は、酸素や栄養分をとり込み、それを燃焼させて生命を維持しています。そして、この酸素や栄養分を全身の細胞にとどけているのが血液です。 貧血は、体のなかの鉄が不足するために起こる症状です。鉄は赤血球の中心となる成分ですが、鉄が不足してくるとヘモグロビンがうまくつくれなくなり、赤血球の中のヘモグロビンの量が減ってきます。 ヘモグロビンは、タンパク質と鉄が結合してできたものですが、この鉄が酸素をとらえて体のすみずみまで運ぶ働きをします。貧血は、血液の赤血球に含まれるヘモグロビンの量が減って、体じゅうが酸素不足の状態になります。 血液は、赤血球、白血球、血小板、血漿から構成されていて、それぞれ次のような働きをしています。 赤血球: 正常な赤血球は円盤のような形をしています。赤血球の中にはヘモグロビンがあります。ヘモグロビンは赤い色素で、そのため血液は赤い色に見えます。 ヘモグロビンは、タンパク質と鉄が結合してできたものですが、この鉄が酸素をとらえて体のすみずみまで運ぶ働きをします。 ほとんどの貧血は、この鉄が不足するために起こります。鉄が不足してくるとヘモグロビンがうまくつくれなくなり、赤血球のなかのヘモグロビンの量が減ってきます。 そうすると、顔色が悪い、息切れ、めまいや頭痛がするなどの貧血とよばれる症状が起こります。 白血球: 体に侵入してくる細菌やウイルスと闘ったり、免疫をつくる働きがあります。 血小板: ケガなどをして出血すると、血液を凝固させて出血を止めたりする働きがあります。 血漿: 約90%が水分で、全身の血管をめぐり、細胞や組織を正常な状態に保つ働きをしています。 |
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