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夜尿症の原因

 
夜尿症になりやすい体質
夜尿症になりやすい体質と考えられているのは次の2つです。

1)夜中にたまるおしっこの量が多すぎるために膀胱からあふれる。

2)膀胱や尿道を調節する神経(自律神経)が未発達のために、膀胱がふくらみにくく、少しの量でもあふれてしまう。

 なぜ、夜中につくられる尿の量が多くなるかといえば、夜間の睡眠中につくられる尿を少なくする働きをもつ、抗利尿ホルモンが十分にでないためです。

 また、膀胱がふくらみにくく、たくさんの尿をためられないのは膀胱にかかわる神経が未発達なためです。

 そして、この体質は遺伝すると考えられています。


生活のリズムの乱れ
 膀胱や尿道を調節する神経というのは自律神経のことですが、膀胱がふくらんだり、縮んだりするのはこの自律神経の働きによるものです。

 自律神経は生活のリズムが乱れているとうまく働きません。ですので、起きる、眠る、食べる、遊ぶなどの1日の生活がきちんと整うことが、夜のおもらしを自然になくしていくことになります。

 生活のリズムが乱れている自律神経がときちんと働かないので、夜尿の遺伝的な要素がある場合は、それが原因になることもあります。


小学校高学年以上はストレスが原因のことも
 大きくなってから、突然夜尿がはじまることがありますが、その場合はストレスが原因となっていることもあります。

 夜尿と深くかかわっている抗利尿ホルモンは脳下垂体から分泌されるのですが、実際につくられる場所は脳下垂体のすぐ上にある視床下部というところです。

 この視床下部は情緒や感情をコントロールしている場所でもあり、自律神経と深くかかわっていますので、強いストレスがかかると、十分な量の抗利尿ホルモンがつくられなくなってしまいます。

 未就学児までのおねしょの原因は生理的な未発達によるのがほとんどですが、心の問題も多くあります。