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ダウン症の子どもの性格
 
 明るくて陽気、人とのふれあいが好き
 がんこで強情な面がある
 気持ちの切り替えが難しい
 いやなことをがまんしてしまう
 

明るくて陽気、人とのふれあいが好き
 ダウン症の子どもは陽気で明るく、人なつっこいといわれています。また表情豊かなこどもが圧倒的に多いのもダウン症の子どもの特徴です。

 人との触れあいが好きな子どもも多く、保育園や幼稚園の先生ににこにこ近づいて、抱きつくこともよくあります。

 また、世話好きで、困っている子どもを見ると、世話をやかずにはいられない子どももいます。ひょうきんで、茶目っ気たっぷりのいたずら者や、人のものまねを得意とする、おどけた子どももいます。

 何かの代表を務めたり、マイクをもって会を進行したりして、人の注目を集めることが好きな子どももいます。

 また、音楽好きというのもダウン症の子どもの特徴のひとつです。音楽に合わせて体を動かすことが好きな子どもも多くいます。



がんこで強情な面がある
 明るくて人なつっこい性格のダウン症の子どもですが、同時に、頑固で強情であるという特徴もあります。

 よく見られるのが、すわりこんでしまって、周りがどんなに動かそうとしても動かない、ということ光景があります。こうなると、おとなが上から持ち上げようとしても、ちょっとやそっとでは持ち上がりません。小柄な体のどこにそんな力があるのかと思うほどびくともしません。

 また、ダウン症の子どもは、ゆっくりとていねいに物事を学んでいきます。そして一度身につけた順序などは、しっかりと守っていきます。

 そのため、自分の覚えた方法を途中で変更されたり、ほかの子が自分と違う順序でしていることに耐えられません。

 さっきまであんなに人なつっこかった子が、急にすねたようによそよそしくなり、不機嫌な顔をするときなどはこうしたときなどかもしれません。

 また、相手を押しのけてでも、やり通してしまうこともあります。本当は融通がきかないだけのことなのですが、これも頑固で強情だと誤解されるひとつになっています。



気持ちの切り替えが難しい
 ダウン症の子どもには、気持ちの切り替えが難しいという面もあります。少しでもいやなことがあると、次にしなければならないことがあったとしても、気分を変えて次の行動に移ることができません。

 また、時間がきたからといって、自分がやっていることを途中でやめるということも、なかなかできません。

 熱中すると、ずっとそのことだけをしたくなるのです。自分のなかで整理がついていないときに、他人が無理やり動かそうとすると、すわり込んだり、腕組をして、その場から動かなくなってしまいます。



いやなことをがまんしてしまう
 ダウン症の子どもは、周りの雰囲気に敏感な子どもが多く、他人に対する思いやりが深いことも共通して見られる特徴です。そしてサービス精神も旺盛です。
 そのため、自分がいやなことにあったとき、それをいやと言えずがまんし続け、ストレスをためてしまいがちです。

 さらに、ダウン症の子どもは、自分の気持ちと表情が、うまく結び付けられないことがあります。にこにこしていてもつらかったり、知らん顔をしていてもうれしかったりすることがあるので、周囲の人は注意深く見てあげなければなりません。