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ダウン症の子どもの学校教育
 
 障害のある子どもは、通常の学級の指導だけでは、その資質を十分に発揮することができないことがあります。

 そういう子どもたちに対して、ひとりひとりの障害の種類、程度、能力、適正などに応じて、特別な配慮のもとで行われる教育があります。それを「特別支援教育」と呼んでいます。

 学齢期のダウン症の子どもの学校教育の場としては特別支援学校、特別支援学級があります。


特別支援学校
 特別支援学校には、知的障害、肢体不自由、聴覚障害、視覚障害、病弱・虚弱の5つがあります。2種以上の障害を対象とする学校もあります。

 子どもに対する教員の数は手厚く、症状の状況によっては毎日の通学が困難な子どもには、教員が家庭や施設に出向いて指導する訪問教育も行います。
 一般的に、ことばが出ないとか、身辺自立が遅れているといった「中度から重度」といわれるダウン症の子どもたちは、知的障害対象の特別支援学校で学ぶことが多いようです。


特別支援学級
 障害が比較的軽いこどものために、通常の小・中学校に置かれている学級です。知的障害、肢体不自由、病弱、身体虚弱、弱視、難聴、言語障害、情緒障害の学級があります。

 比較的障害の軽い、中度から経度の知的障害があるダウン症の子どもは、特別支援学級で教育を受けることが多くなります。