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ダウン症の原因
 
 ダウン症の原因は染色体の異常によるものです。人間の体は細胞がたくさん集まってできています。この細胞のなかには、子孫を作るために必要な遺伝子情報が入っています。これら遺伝情報のひとつひとつは遺伝子と呼ばれます。

 遺伝子とは体の設計図のようなもので、親から子へ、子から孫へというように次々と伝えられていきます。子どもが親に似るのはそのためです。

 これらの遺伝子が、たくさんつらなってらせん状になり、糸が巻きついたような構造になっているのが染色体です。

 染色体は2本で1対になっているのが普通で、その数は、生き物の種類によって、あらかじめ決められています。

 人の染色体は23対で46本あるのですが、ダウン症の人の染色体は、ここに1本余分な染色体が紛れ込み、47本になってしまっています。たったこれだけのことが、ダウン症という障害の原因です。

 ダウン症のなかには遺伝によるものもありますが、それはほんの少しです。しかし、それ以外の理由は、まったくといっていいほどわかっておらず、そのほとんどが、突然変異で起こったものとしかいいようがありません。