聴神経腫瘍はＭＲＩの発達によって、早期発見が可能になり、現在では5万人にひとりに見つかる時代になりました。聴神経腫瘍の多くは片側の耳の平衡感覚を伝える前庭神経に腫瘍ができて徐々に大きくなっていくので、初めの症状としては片方で耳に耳鳴りが起こることが多いのですが、人によってはめまいや難聴から始まる場合や、いきなり顔面神経麻痺で発症するケースもあります。
多くの場合は腫瘍が大きくなると蝸牛神経を圧迫して、フワフワしためまいやふらつきに悩まされるようになり、頑固な耳鳴りや頭痛、まっすぐ歩けないなどの平衡失調が現れてきます。聴神経腫瘍は良性の腫瘍ですが、脳を圧迫するようになると、顔面の知覚麻痺や神経麻痺、さらに言語障害などが起こることもあります。 |
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