【問診】
めまいがいつ起こり、どのような症状で、どのぐらい続いたかなど、詳しい症状などを聞き、後の検査方法を選ぶ為の準備をします。診断のうえで大変重要なてがかりとなるため初めての診察には時間がかかります。
【聴力検査】
原因が耳の異常かどうかを調べる検査です。低音、高音などの音の聞こえるレベルを記録します。
【眼振検査】
眼振とは目の異常な動きのことです。目の動き方を観察することによって、どこにどのような異常があるかを調べます。
【平衡機能の検査】
平衡感覚は内耳だけでなく、視覚や体性感覚によってもコントロールされていますので、身体全体の平衡機能を調べる検査も行います。
【足踏み検査】
目を閉じて両手を前にあげ、その場で50歩足踏みをします。内耳や前庭系に障害がある場合は障害がある方向に身体はずれていき、脳に障害があるときにはフラツキがひどくて、足踏みが出来ないという状態になることもあります。
【書事検査】
始めに目を開けた状態で紙に文字を書いたあと、同じ文字を目をつぶって書きます。文字のゆがみ方や曲がり方から平衡機能のバランスの崩れを見る検査です。
【歩行検査】
目を閉じて、まっすぐ6メートル歩きます。左右どちらか大きくずれるようなときには、内耳の障害を疑います。
【自律神経の検査】
脳や耳に異常が認められない場合には、自律神経の動きに問題がないかどうか調べてみる必要があります。自律神経がどのように乱れているかを調べるには次のような検査をします。
【シェロング(シェロン)起立試験】
横になって安静にしている状態の血圧、脈拍を測定した後、立ち上がってもう一度同じ測定をします。自律神経の動きが正常ならば、大きな変動はありませんが、バランスが崩れていると大きく変動します。
【心電図R-R間隔】
心臓の動きも自律神経によってコントロールされているので、安静時の心拍リズム(R-R間隔)を調べます。健康なら心拍数はある程度の変動(揺らぎ)を示しますが、自律神経機能が乱れているときは、心拍リズムは一定になります。
【寒冷昇圧検査】
氷水のなかに手を入れて、血圧の変化を調べます。健康なとき血圧は上がりますが、自律神経が乱れていると、血圧の変動はあまりみられません。 |
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