 めまいは再発するの
治療後に再発するかどうかは病気の種類によって違います。再発しやすいのは「メニエール病」です。「良性発作性頭位めまい症」も再発することがあります。一方、再発をほとんどしないのは「前庭神経炎」です。人によっては身体を動かした瞬間、わずかなフラツキが出たり、小刻みなゆれをともなうめまい感が出ることはあります。また、寝不足やストレスがきっかけとなって、何ヶ月、何年か後にでることはあります。
下を見るとめまいが起こるが？
このような症状には、ふたつの原因が考えられます。まず頻度として一番多いのは「良性発作性頭位めまい症」です。めまいを起こさせる頭の位置があって、その状態になると、発作がおこるというのがこの病気です。たとえば、寝ていて起き上がったときや、逆に起きた状態から横になったとき、あるいは下を向いたり、棚のものをみようとしたり、靴のひもを結ぼうと下を向いたり、下着やストッキングをはこうとしたときに起こります。
「めまい症」とは？
繰り返しめまいを起こし、おなじような症状が続くのに、あらゆる検査をしても病名がはっきりしない。これがめまいのやっかいなところです。めまいの3分の1から半数近くはその原因が特定ができない、病名がつけられないというのが現状です。それが「めまい症」という漠然とした病名で呼がれています。
メニエール病は治る？
メニエール病は不治の病と思い込んでいる人もいるようですが、メニエール病は決して治らない病気ではありません。メニエール病は自分自身の問題ですから、抱えている問題が解決すれば、メニエール病の発作は起こりません。風邪も、体調が落ちて睡眠不足が続いたりするとひきやすくなると同じように、体調が悪い、寝不足が続く、ストレスが排除できないといったことが引きがねになってメニエール病が起こるのです。体調が良くなったり、抱え込んだストレスがなくなったり、不安が除去されたり、寝不足が解消されたりすることによって、メニエール病も起こらなくなります。一生抱えて、不安に思いながら過ごさなければならないのでは、といった考え方自体が問題ともいえます。不治の病だなどと考えてはいけません。
寝返りをするとめまいが？
このような発作が数秒から数十秒現れるときは「良性発作性頭位めまい症」の可能性が一番高いでしょう。メニエール病や前庭神経炎の発作時にも寝返りをうったときにめまいを起こしますが、「良性発作性頭位めまい症」とは、めまいの持続時間によって区別できます。良性発作性頭位めまい症の場合は、めまいの時間がきわめて短い時間で収まります。めまい感は数秒から数十秒で、長くても2分以内です
危険な状態のめまいとは？
まず、普段と異なった激しい頭痛を伴った場合には、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。最も危険なめまいは、言葉が飛んででてこない、手足がしびれる、手足の感覚がにぶる、ろれつがまわらない、顔が歪む、よだれが出る、意識がなくなるといった症状をともなうもので、中枢神経に重大な問題が起こっている証拠ですから一刻も早く病院に搬送する必要があります。また、持病を抱えている人も、すぐかかりつけの医者を受診してください
アルコールは飲んでいい？
めまいが起きている最中や、めまいを繰り返しているときは、もちろん飲んではいけません。めまいがおさまっているときは多少のアルコールは飲んでも大丈夫です。ただ、明らかな裏づけはありませんが、ワインと日本酒は醸造酒であるため、その一部がめまいを引き起こすのではないかともいわれています。また、アルコールのおつまみには塩分の多いものがありますので、とくにメニエール病の人は気をつける必要があります。ただし過度の飲酒は控えましょう。
めまいに有効なサプリメントは？
めまいや耳鳴りに効果があるのは、ビタミンＢ、Ｃ、Ｅ系統です。とくに、ビタミンＢ、Ｅには活性酸素を抑え、ビタミンＢ１２は神経の代謝を促す作用があるので、めまいの治療薬としてよく使用されます。またコエンザイムＱ１０も有効なサプリメントの一つです。 |
