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めまいの症状、原因、治療

めまいの症状、原因、治療

めまいの原因

 めまいは吐き気や嘔吐をともなうことが多く、とても不快な症状です。その原因はさまざまですし、特に治療しなくても治るものもあります。しかし、早い時期での治療が必要なケースや重大な病気が原因のものもあります。まず自分のめまいの原因を知ることが大切です。ところが、めまいの原因は数多くあり、ひとりでいくつもの原因を抱えている人も少なくありません。
 繰り返しめまいを起こす人について耳や脳の異常を検査したり、全身の病気が関連していないかを検査したりしますが、実は身体に異常がなくて、めまいだけを起こす人が全体の半数近くいます。
 どこに異常があるのかわかれば、その部分を治療すればよいのですが、原因のわからないケースのほうが診断は難しくなります。
 また、身体の故障ばかりではありません。精神的なものが大きく比率を占めています。とくに人一倍敏感で神経質な人、思い悩むタイプの人は、一度めまいを起こすと、まためまいを起こすのではないかという不安から、かえって体調を崩しやすいのです。めまいの影に自律神経失調症やストレス、うつ病が隠れていることも少なくありません。めまいばかりに神経質になるのではなく、心も含めて、自分自身をコントロールしていくことができるよう、日々の生活を省みることも必要です。また、不規則な生活習慣は自律神経失調症の原因となります。まず、基本的な生活習慣を充実させるように心がけましょう。
 めまいを引き起こす原因には大きく分けて4つの要因があります。

耳の病気が原因となっている
メニエール病、外リンパ瘻、内リンパ水腫、前庭神経炎、内耳炎、ラムゼイ・ハント症候群などがあります。耳には音を聴く働きと、身体のバランスを保つ働きがあり、内耳の三半規管と耳石器が平衡感覚をつかさどる働きを担っています。この三半規管と耳石器に障害ができたときに、めまいが起こると考えられています。

脳・神経の病気
脳梗塞、聴神経腫瘍、脳底動脈循環不全などがあげられます。脳の中でも平衡を保つための重要な役割をはたしているのは脳幹や小脳ですが、その部分に異常があるとめまいが起きやすくなります。

全身の病気
たとえば、糖尿病、自律神経失調症、更年期障害、ダイエットのしすぎなどによって引き起こされる場合もあります。

心因性のもの
不安神経痛やうつ病が大きく関係しています。このほかにもカフェインの取りすぎや薬物の副作用によっても、めまい症状は起こります。