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めまいの症状、原因、治療

めまいの症状、原因、治療

めまいの治療

 疾患の原因はっきりしているめまいについては、原因となる疾患を治療することで、完全になくなる場合もあります。めまいを引き起こす病気にはさまざまなものがありますので、それに応じた治療が行われますが、めまいや発作が起きたときには、まず嘔吐や悪寒を抑える治療を行います。症状を抑えたり、改善する目的で使われる薬にはさまざまなものがありますので知っておくとよいでしょう。
 薬物療法はめまいや発作の症状を抑えるだけでなく。慢性的な症状を抑える目的でも使われます。一時的な症状が収まったからといって、自分の判断で薬をやめてしまう人がいますが、やめたとたん再発してしまう人もいます。薬は種類が多くなるほど副作用が出たり、作用が強くなる、あるいは反対に効かなくなるといったことが起こります。他の病気で使用している薬があるときは医師に報告するようにしましょう。

抗めまい剤
神経の興奮を抑えて、脳や内耳の血流を改善させることで、めまいや吐き気をおさえます。消化器の運動機能を押さえる薬もあり、吐き気をとめることもあります。激しいめまいがある場合は症状がおさまらないこともありますが、飲み続けていれば、やがて効くようになります。

抗ヒスタミン剤
精神を安定させ、吐き気をとめるために使用します。めまいは発作時によく使われます。一般に市販されている乗り物酔い止めのトラベルミンも抗ヒスタミン剤のひとつです。

抗不安剤
めまいは不安感が強いときや、うつ状態のときに強まる傾向にあります。このようなとき、精神安定剤と呼ばれている抗不安剤を使って精神面での安定を図ることで改善が期待できます。とくに抗不安剤は即効性があるうえ、精神的な効果と筋肉や神経、血管の緊張を解くなどの身体的効果もあり、めまいに有効です。

抗うつ剤
精神的なうつが原因でめまいを起こしているときに、うつ状態を改善するために使用します。めまいが何度も繰り返し起こると、精神的にうつ状態に陥ることもあり、そのようなときにも使用します。

ビタミン剤
末梢神経の働きを改善する作用をもつビタミンB12の製剤です。めまいを起こりにくくします。副作用がないので、長期間服用しても問題がありません。