TOP

めまい原因となる病気

めまいの症状、原因、治療

遅発性リンパ水腫

 遅発性内リンパ水腫は、メニエール病の類縁疾患です、特徴的なのは片方の耳がほとんど聞こえないか、まったく聞こえないほどの高度の感音難聴になってから10年、20年という年月をかけて突然めまいがおこるというものです。たとえば、交通事故で頭を打ってしまい、片方の耳が聞こえなくなってから20年後に突然、めまい発作が起きるようなケースもあります。このめまい発作は一度起きると、メニエール病とおなじように、疲れやストレスが引きがねとなって繰り返し起こるタイプのものです。

 ただ、メニエール病と違うのは、メニエール病は発作を繰り返しながら、徐々に難聴が進んでいくのに対して、遅発性内リンパ水腫は初めから聞こえません。出発点の聴力障害の程度がメニエール病とはまったく違うのです。治療にはメニエール病の治療と同じような方法がとられます。