タバコの害

タバコを止める!禁煙のコツ

主流煙と副流煙

 自分のタバコはいいけれど、他人の煙りはいやだ・・、置きタバコの煙はけむい・・。ふだん喫煙する人の中にも、このように言う人がいます。いつもは平気で吸っているのに、なんだかわがままな気もしますが、これには理由があります。

 「受動喫煙」こんな言葉をきいたことがある人もいるかもしれません。受動喫煙は、関節喫煙、強制喫煙、不本意喫煙ともいいます。タバコを吸わない人が、同じ空間で喫煙している人の吐き出す煙を呼吸とともに吸ってしまうことです。タバコの煙は、喫煙者が吸う主流煙と、タバコの先の点火部から立ち上る副流煙から成り立っています。受動喫煙は、タバコを吸わない人であっても、この副流煙を自分の意思とは関係なく、常に呼吸とともに肺の奥まで吸い込んでしまいます。副流煙は粘膜刺激が強いため、ほんの数秒間鼻先をかすめただけでも。鼻や喉の痛みがおき、無意識に呼吸は抑えられます。

 また受動喫煙によって身体への血管が収縮し、血流の流れが悪くなります。これらの反応によって身体の細胞への栄養分や酸素の運搬などが妨げられ、狭心症やぜんそくなどの持病のある人にとっては、命にかかわる事態ともなるのです。受動喫煙によるこれらの身体の反応は、常習喫煙者よりも非喫煙者に多く表れるので、非喫煙者は大変つらい思いをしています。タバコを吸う人はこのへんの事実を心にとめておかなければなりません。